【MIT SSAC2019 】MITスポーツアナリティクス・カンファレンスに今年も参加 by 宮田誠

世界最大のスポーツアナリティックスカンファレンス MIT SSAC 2019 に参加

今年もやってきたMIT(マサチューセッツ工科大)スローンスクール主催のスポーツアナリティクス・カンファレンス。通称「MIT SSAC2019」が3/1〜2の二日間の日程を終えて閉幕した。

スポーツデータの世界一の祭典

1年間に1度行われる本カンファレンスは、スポーツデータの世界一の祭典。
全米のみならず世界中から、スポーツテック・スポーツデータの事例が持ち寄られ、
二日間で約100のセッションが行われ、ここには33か国から約4000人もの最前線で活躍する
スポーツ関係者が集まる。

具体的には、

スポーツチームのGM、監督、選手、コーチ、トレーナー、PT(理学療法士)、アナリストなどの現場第一線の人からスポーツメーカー、データサイエンティスト、チケット関連会社、スポーツテック関連会社、スタートアップ、メディア、そしてMITや全米の大学研究者や学生など。

チケットは年々プレミア化して、メディアでも自由には入れない。
学生にとっては、ドリームジョブ(夢の仕事)であるスポーツ界への門戸を叩くジョブマッチングの場でもある。


ここ数年当社も参加しているが、1年に1度、自分たちの現在位置を確認する場所となっている。
1年走ってきて、いま自分たちが世界のスポーツビジネスの潮流の中でどこにいるのかが良くわかる。
ドキドキしながら成績発表を見る学生の気分だ。

今年の内容は、一言でいうと地味で骨太。
2年前くらいと比較すると、テック系や技術の専門的なセッションはめっきり減った。
とくに驚きだったのは、e-sportsのセッションがゼロ。一昨年がPeakか。たまたま今年がそうだったのか、トレンドなのかは見極める必要がある。

楽天が”RAKUTEN”として、初めて協賛&ブース出展。業界で存在感を強めようとしている。

スポーツ業界の成熟が垣間見えた

昨年はオバマ元大統領が来て、「大統領の意思決定にどのようにデータを活用したか」について講演を行った。
今年のカンファレンスには、そんなぱっと見の派手さは無かったけれど、
むしろ、取り組みの分厚さ、スポーツ業界の成熟さが目立つ。
何故かというと、スポーツ業界に関わる人たちが、専門性を超えて、お互いのことを良く分かっているからだ。

例えば、監督・コーチ・トレーナー・ドクター・PTそして選手という現場の人間と、
メディア・エンターテイメント/ファンエンゲージメント系の人間が、共通言語で話している。
テーマは・・・例えば、「ケガ予防」とか「早生まれ問題」とか、画像解析・トラッキングの技術の話とか。
プロアマ問わず、指導者や現場の人たちの意識レベルが高いのは、
世論の成熟度が、それを担保しているからなのだと気づいた。
日本では何か起こると「球数制限」とか「熱中症」とか、
世論は一部を切り取って、ヒステリックになりがちだけれど
すぐに忘れさられてまた同じことが繰り返される。

しかし、アメリカ(海外)すげー、日本はダメとか言ってるのは、ダサいし終わっている。
大事なのは当事者として何を変え、何をやるべきかだ。
日本の役割は、昔から“止揚(アウフヘーベン)“と決まっている。
伸びしろ、という大きな希望も見えた。
テクノロジーとして優位な部分もたくさん見えた。

今年は、残念ながら日本からの参加者は減ったが、
いつもとは違った方々と現地で会えてとても新鮮だった。
各々の持ち場で、当事者として何かを変えようと戦っている人たちばかりだった。

さて、ここからまた走って
1年後にまた成績発表を見に行くとしよう。

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